冒頭、種苗屋を営むなずな屋に桜草の大量注文が入り、大張り切りの新次とおりんだが、いきなり窮地に。何やら因縁めいた背景がありそうであると思ったら、どうも新次のことを目の敵にしている霧島屋の存在が。ただ、その霧島屋、そもそも家中に婿入りした治親や、その治親に肩入れしていたお豪とが、何か勘違いしているとしか思えぬ権力を振りかざして、結局自滅したような感じであるなぁ。ところで、この作品、朝井まかてさんのデビュー作だったのですね! 解説を見て初めて気づきました。朝井さんの小説、ほとんど読んでいたにもかかわらず、今更ながら本作の存在に気づくなんて・・・迂闊なことであった。