さんの書評2026/04/07

妖精百話

一応、妖精の話で百話である。 本著ではフェアリーを紹介する他、その辺と関連するらしいジンやペリ等アラブの関係、更に大地の精ニッセにロシヤの精霊とかフランスのリュタンが入る。まあ似たやうなアレだが。 買った時から、妖精犬「クーシー」の絵が異常にインパクトがあった。怖い訳でなくて、「アレだったけど妖精事典では「緑色の毛並み」てあってこっち一切言及なくて」がっかりとかでなくて、奇妙に印象に残る。 他、妖精犬が全部違ったデザインで出る。結構良い。さらに「It」といふ、「数人が同時に見てもそれぞれ全く別のものに見える」のとか、あの、柳田國男が書いた『妖怪談義』は著者としては「絵が書いてない」ので資料には今一つださうであるが、こちら声だけだったり具体的な形が無かったりする妖精が結構をる。といふか、「ellyllon」「Cyhyraeth」とかの表記のカムライグ(ウェールズの言葉)をネイティヴに比較的近い「エシソン」「カハラエス」てどうやって読めるんだか謎。資料のKMブリッグズ『妖精事典』は英語らしい。あ、Bフラウド『フェアリーズ』がある(本書とは無関係なエルフとかへ影響がある)。 「影男」について、自身が「葬式に、「冷たい手」をした変な人が」居たとか述懐する。怖い。『妖精事典』見るとその別名コ・ウォーカーは「死んだ者の姿」をして、葬儀に現れ、彼の存在を知ってますアピールをする人は数日後アレするとある。いやあー怖いー。 その『妖精事典』に、バンシーの逸話、貴族の家で「ケルトのチュニックを着た若い娘が叫んだ」話、この本の著者に似ると評判の南方熊楠の本を読んだら、そのバンシーの話があった。と思って改めてこっち見ると本書のバンシーの話、それだった。忘れてた。 あと南方熊楠関係の本で、南方翁の持ってる文献に、訳語で「鬼」を当てる一群の一つに本書処収の「イスクルジッキ」があった。

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