コモリーマン@Yoga好き❤️さんの書評 2026/04/23
メンタル脳を読んで タイトル及び著者の作品に興味があったので手に取ってみた。 この本は前作品であるストレス脳を10代にもわかりやすく解説した1冊である。そのため、ストレス脳と多少重複する部分もあった。内容には、メンタルを左右する感情についてフォーカスされていた。具体的には、人間に感情がある理由、感情の役割、感情の向き合い方、以上3点が解説されていた。 全体的には大変読みやすい作品であり、不安、辛い記憶、つわり、引きこもりなどネガティブな感情の必要性がわかりやすく解説されていた。個人的には概ね満足のいく作品であった。しかし、幸せを追い求めてはいけないという内容に関しては、いささか疑問に感じた。著者の理屈はある程度理解できるが、人が幸せを求めることがなくなれば、それこそ生きる目的がなくなるため自暴自棄になる可能性もあるのではないか。ましてや本作品は10代に向けた作品であるため、幸せになるという希望を持つなと受け取られる可能性のある主張は、若者から将来への展望を弱めてしまう危険性もある。本作品では不安などネガティブな感情が発生する理由及び役割をわかりやすく解説していたため、それを啓蒙するだけでネガティブになることは特別ではないという安心感を与えるだけでも十分である。したがって、最終章の幸せを追い求めてはいけないという部分に関しては不要に感じられた。完成度の高い作品であるだけに惜しい点である。 本書に関しては、若者向けのわかりやすい作品として位置づけられているが、最終章の内容を踏まえると、ある程度人生経験を積んだ40代、50代の読者の方が適していると感じた。
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